
最近観たけどオススメじゃない映画ー4選
昔から映画が好きでして、
鑑賞した作品レビューをアメブロに載せたり、映画好きなお客様と感想を話し合ったりする機会もよくありました。
そこから縁あって、映画の紹介や書き物のお仕事を戴いたこともあります。
直近では、ローマ法王を新たに決める選挙「コンクラーベ」を題材にした作品【教皇選挙】(※現代はそのままコンクラーベ)を観に行きました。

良い作品に出会えた時の高揚感や、面白かった作品の話でお客様と盛り上がった時の喜びはひとしおです。
しかし、サブスクの動画アプリで以前よりも気軽に沢山の作品を観るようになると、事前に評価を調べないで鑑賞するようになり、ハズレ作品を引いてしまう数も増えてきました(笑)
今回は、最近観た作品の中から「オススメじゃない作品」を理由付きで紹介します(-ω-)/
自分の好み的にお勧めじゃないけど、裏を返せば「その理由で勧められないというなら、私にはOKな作品かも」という部分もあると思うので、読んでもらえたら嬉しいです。
① 愚行録
貫井徳郎の同名ミステリー小説が原作(直木賞候補)
2016年に公開された 妻夫木聡・満島ひかり主演のクライムミステリー作品です。

雑誌記者の田中(妻夫木クン)が1年前の事件「一家三人の惨殺事件」を取材するために、被害者の関係者に会って話をしていきます。(慶応大学がモデルになっているのであろう)学生時代の出来事の回想で、内部生・外部生のヒエラルキーや、登場人物の愚かな行いが明らかになっていきます。
DVDパッケージに出ている8名の全員が突っ込みどころのある愚かな人間で、ほとんどの人が不幸な方向に落ちていきます。
真相が徐々に明らかになっていくミステリーの過程は面白かったのですが、愚行の積み重ねで生まれた悲しい結末に、観た後にはどんよりとした気持ちにさせられます。
作品を通してHAPPYな気持ちになりたい方にはオススメ出来ません(笑)
ハッピーエンドやご都合主義の映画だとリアリティが感じられないという方には面白いかも(゜_゜)
役者が豪華なのと、最後の伏線回収が見どころです。
② 三度目の殺人
「万引き家族」の是枝裕和監督のオリジナルストーリー作品(2017年)
主演は福山雅治で、2回目の殺人事件を起こして裁判を受けている三隅役で役所広司、被害者の社長令嬢で広瀬すずが出ています。

2度目の殺人の裁判で死刑判決が出ないように、弁護士の重盛(福山雅治)は奔走します。
何とか無期懲役を勝ち取りたいと事件を調べるのですが、被告(役所広司)の証言が毎回変わり、徐々に殺害動機も怪しいものになります。
裁判で勝つことを信条にしていた弁護士が、真実を突き止めて、その真実にどう向き合っていくかをミステリードラマに落とし込んだ作品です。
役所広司と広瀬すずの演技がとても良かったです。

話も謎が徐々に分かっていく部分は楽しめました。
でも表現が抽象的で、けっこうしっかりと集中して観ないと、終わった時に「え?なぜここで終わったの?」と感じてしまうかも。

「重盛弁護士と被告の三隅にとっての大切な真実」を会話やカメラワークから読み解けた方には面白かったとおもいますが、説明セリフを省いたリアルな演技からそこを読解出来なかった時には、何だかよく分からない映画だったという感想になり得るかもしれません。
リアリティを追及しているのかと思いきや、ちょっと神秘体験的な話も挟んできて、とらえ所が難しかった。
私は是枝作品という事で期待過多でした(;’∀’)
普段から小説をよく読んでいて、鑑賞後に色々と考察するのが得意な方にはオススメです。
U-NEXTとFODで見放題・鑑賞可能です。
③ セッション
2014年(米国) アカデミー賞3冠(助演男優賞・録音賞・編集賞)を獲って、日本でも話題になったジャズの師弟関係を描いた作品。
現代はウィップラッシュ(=むち打ち症)

ジャズの学校で才能に溢れた学生と、熱意が行き過ぎた狂気になってる鬼パワハラ教師のお話です。
ラストのドラム超絶プレイは息をのむレベルで凄い!
でも、先生が狂い過ぎてて私は付いて行けませんでした😨

「NO!!」
「NO!NO!NO!!!」
「イッツ ノット マイ テンポ!!!!!!」
あまりに短気で、すぐにブチ切れ(;’∀’)
パワハラの応酬で、学生の心も徐々に壊れていきます。
そこまで徹底して追い込む姿勢の先生の「理由」が説明されますが、その理由が弱くて全然腑に落ちなかったΣ( ̄ロ ̄lll)ガーン

そこまで追い込む必要があるのか?!と、美容師の私ですら感じるのですから、これは相当の狂気です。
人が怖い系のスリラーだと思って観たら良いのでしょうか?
人物描写には狂っているとしか思えなかったけど、ラストの演奏会のシーンは震えました。

鬼監督のいる部活経験者が見たら、フレッチャーよりはまともかな(;^ω^) と思って楽しめるのかも?
話題になってちょっと流行った割には全然万人に受ける作品じゃなかったです(笑)
どんな料理にでも一味唐辛子をドバドバかけて刺激的にしたい方にお勧めです。
最後は良い人で終わるパターンでしょ?と高を括っている方に予め釘を刺しておきます。
フレッチャーはそんなに生易しいものではありませんよ😨
④ 死刑に至る病
櫛木理宇の同名小説が原作。2022年 阿部サダヲ主演の作品です。

これは最悪でした(;´Д`)
阿部サダヲの演技上手すぎ!サイコパス過ぎ!トラウマ作品すぎ!!
タイトルからハッピー感はゼロですが、導入からラストの落ちまで優しさが微塵もない猟奇的な作品です。
痛々しいし、グロいし、エグいです。
阿部サダヲがとにかく怖いんです。
黒目がちな目に狂気を感じます。

この作品を観てから他の映画やドラマで彼を観ても怖いです(笑)

23人も殺人を犯して死刑判決を受けるサイコキラーの男☠
この男が唯一自分の犯行ではない!と訴える一人の犠牲者の事件を、手紙を書いて昔の知り合いの大学生に調査をお願いするのですが、これにどういう意味があるのか?が映画の主なストーリーです。
これが最後の大落ちで「うわー!すごい」となる人はきっと少数。
私は気味が悪い気持ちがずっと続き、ラストも重くどんよりした気分で見終わりました。
所謂、悪趣味映画が好きな方や、ホラー作品に興味がある方にはオススメです。
10代のピュアな少年少女を監禁して拷問するシーンは見ていられませんでした。
阿部サダヲ怖いです。
もう、ムリ…阿部サダヲ。
そんなトラウマ的映画でした。
こんな感じで、観て後悔した後味の悪い作品たちを4選書かせて頂きました。
でも4作品はB級ではなくて、それぞれがある所では評価を得ているものです。
あくまでも私の好みにハマれなかった作品という事で認識しておいてください。
「敢えて観ましたよ!」という方は感想お待ちしてます(^^♪
ちなみに、最近観て面白かった作品たちをタイトルだけ、最後に載せておきますね。
- スパイゲーム
- 鑑定士と顔のない依頼人
- ある男
- フィッシュストーリー
- ミッション8ミニッツ
- プリデスティネーション
- 9人の翻訳家
- インビジブルゲスト
- グリーンブック
- カラオケ行こ!
こんな感じです(‘ω’)ノ
ではまた。


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