
恵比寿の秋祭りと、ちょっと嬉しいご縁の話
10月も半ばを過ぎて、ようやく秋らしい空気になってきましたね。
先日、10月19日と20日の二日間、恵比寿神社では「べったら市」というお祭りが開かれていました。

名前の通り “べったら漬け” がメインになるお祭りで、通りには甘い香りがふわっと漂っていて、なんだか懐かしいような気分になります。
少し前には、駅の反対側で「恵比寿ビール坂祭り」も開催されていて、この時期は街全体がちょっと賑やか。
恵比寿といえば都会的な街のイメージが強いですが、こうして昔ながらのローカルな文化が残っているのがいいところなんです。

お昼の時間には、バナナの叩き売りや包丁研ぎ、恵比寿神社の縁日なんかもやっていたそうなのですが、仕事の合間には見られず……。
それでも夜になると「えびす太鼓」の音が響き、ちょうど子どもたちの太鼓演奏を見ることができました。

太鼓の音って、秋の空気にすごく合いますね。少し肌寒い中で響くリズムが心地よくて、季節を感じます。
帰り際、ネイリストの大宮と一緒にお祭りを少し覗いてみました。

焼き鳥を食べながら「やっぱり秋はこういう雰囲気がいいね」なんて話をして、なんだか心がほっとしました。
ふと周りを見渡すと、浴衣姿の子どもや屋台の灯りがゆらゆらと揺れていて、都会の真ん中とは思えないほどの“商店街の風情”を感じる夜でした。

そんな帰り道、偶然ある芸人さん(ブラジル人ハーフの方)とすれ違いました。
有名人なのに、倒れていた自転車を丁寧に直している姿を見て、なんだか心が温かくなりました。
その後ろ姿から伝わる真面目さや人柄の良さが印象的で、「ああ、こういう人って素敵だな」と。
隣には元アイドルの奥さまもいらっしゃって、仲睦まじい様子にまたホッコリ。
コチラはなんだか“恵比寿らしい夜”でした。
翌日、定休日の朝。
いつも通勤で前を通る「代官山 蔦屋書店」に足を運びました。

仕事のない朝にここに来るのは久しぶり。
目的は、歳下の友人への“結婚祝い”を探すためでした。

その友人は同業の美容師で、僕より一回りほど年下の男性。
同期の女性(双子姉妹)の盛大な誕生会で知り合いました。
彼には妹さんがいて、SNSで私のアカウントをフォローしてくれて、学生の頃にお客様として来てくれていて、妹さんとはそこからのご縁がありました。※この時点ではまだ二人が兄妹ということには気づいていない
その後、彼女はkakimoto armsで後輩として一緒に働くことになり、更に話をしていくうちに「お母さん、もしかしてCREOビルの清掃をされてませんか?」と気付くことに。
なんと、僕が11年間働いていたビルで、いつも気持ちの良い挨拶をしてくださっていた方が、彼女のお母さんだったのです。※そして後日、彼と彼女が兄妹という衝撃の事実を知ることになります。
つまり、兄・妹・お母さんの3人と、それぞれ別ルートで自然にご縁がつながっていたという不思議な関係。
まるで人の “縁の糸” がどこかで繋がっていたかのようで、改めて人生って面白いなあと感じました。
そんな彼は本が好きなので、蔦屋で選んだのは「ブックカバー」と「お洒落な栞」、そして「図書カード」のセット。

パキラの絵が描かれた革製カバーに、同じくパキラの細い栞を添えて。
“もの”というより、“時間を贈る”ような気持ちで選びました。
今夜それを渡す予定ですが、気に入ってくれるといいな。
代官山 蔦屋は、相変わらず雰囲気が素晴らしいです。
書店の静けさと、スタバのコーヒーの香りが混ざり合うあの空間。
お洒落な人たちや海外の方、そして静かに本を選ぶ人々。
都会の真ん中なのに、どこか穏やかで、居心地が良い。
美容師という仕事は、常に人と関わる時間が多い分、こういう静かな場所でリセットすることが僕にとって大切な時間になっています。
朝の蔦屋でコーヒーを飲みながら贈り物を選ぶ——
そんな時間が、なんだか心を整えてくれるんです。
季節が移り変わるこの時期、街の空気にも少しずつ変化を感じます。
秋祭りの賑わいも、静かな朝の書店も、どちらも“今の渋谷区”らしい姿。
これからも、街の息づかいや日々の小さな出来事を感じながら、NOVEらしい空気をお届けできればと思っています。


ーお知らせー
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